eスポーツの成り立ちや外国の大会で賞金が高額化する理由とは
eスポーツはエレクトリックスポーツの略称で、主に対戦型のコンピューターゲームの腕前を競うことを指します。eスポーツの歴史はコンピューターの普及と密接な関係にあり、アメリカでは1970年代にオンライン接続の環境が整ったことから他国に先んじてeスポーツが行われるようになりました。当初はゲーム好きの個人が楽しむ趣味の一環でしたが、やがて世界各国でオンライン接続が普及するのに伴って国を跨いでゲームを楽しむケースが増えたことから、ゲーム会社が宣伝を兼ねてeスポーツの大会を開催するようになりました。アメリカをはじめ、欧州や東南アジア諸国、中国や韓国など接続環境が充実している国ほどeスポーツが認知される傾向にあります。
外国のeスポーツ大会は規模が大きく、非常に高額な賞金が出ることも珍しくありません。これはeスポーツ大会が世界規模で中継され、宣伝効果が大きいことに起因します。従来の広告媒体で同様の宣伝を行うと費用が高額化しますが、eスポーツ大会なら様々な経費を節約できます。その分のお金を賞金に回しても宣伝を行った企業や団体は高い宣伝効果を得ることができるのです。また、eスポーツをプロの競技と認識していることも賞金の高額化に繋がっています。柔軟性のある判断力や瞬発的な反射神経が求められるeスポーツは質の高い練習が必須であり、世界に通用するだけの腕を持つ者はプロフェッショナルであるから賞金が高くなるのは当たり前とされているためです。